



2026年9月30日
前々回のコラムでは、令和8年6月から保険適用の「CAD/CAM冠(白い被せ物)」でも、カメラによる「デジタル型取り(光学印象)」が選べるようになったことをご紹介しました。
「型取りが楽になって、手軽に白い歯にできるならCAD/CAM冠で十分かも!」と思われた方も多いのではないでしょうか?
しかし、患者様からよくいただくのが、
「自費治療の『ジルコニア冠』とは何が違うの?」
「自分にはどちらが合っているの?」
というご質問です。
今回は、前々回の続編として、保険適用の「CAD/CAM冠」と自費治療の「ジルコニア冠」の違いを、強さ・美しさ・長持ちしやすさなどの視点から分かりやすく比較・解説します!
どちらもコンピューター(CAD/CAMシステム)を使って設計・削り出して作る白い被せ物ですが、使われている「素材」が大きく異なります。
プラスチック(レジン)とセラミック(陶器)の粉末を混ぜ合わせた「ハイブリッドレジン」で作られています。
保険が適用されるため、費用を抑えて白い歯にできるのが大きな魅力です。
「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる非常に頑丈なセラミック(ジルコニア)で作られています。
強度と美しさを兼ね備えた、現代の審美歯科治療におけるトップクラスの素材です。

| CAD/CAM冠 | ジルコニア冠 | |
|---|---|---|
| 費用 | 3割負担で数千円程度(保険適用で比較的安価) | 全額自己負担(自費治療) |
| 見た目・透明感 | 自然な白色だが、ややプラスチック感がある | 天然の歯に近い透明感と美しいツヤ |
| 経年変化(変色) | 年月の経過とともに少し黄ばむことがある | 変色せず、半永久的に美しさを保つ |
| 強度・耐久性 | 強い力で割れたり擦り減ったりすることがある | 圧倒的に頑丈で、割れにくい(奥歯や歯ぎしりにも対応) |
| 汚れのつきにくさ | 表面に細かな傷がつきやすく、汚れが残りやすい | 表面が極めて滑らかで、プラーク(歯垢)がつきにくい |
| 歯周病・虫歯リスク | 天然歯と同程度(表面に傷がつくとやや汚れが残ることも) | 汚れがつきにくいため、二次虫歯や歯周病を予防しやすい |
表面が非常にツルツルしているため虫歯菌や歯周病菌が付着しにくく、歯ぐきとの境目も精密にフィットします。
CAD/CAM冠もジルコニア冠も、それぞれに優れた特徴があります。
「費用を抑えたい」「とにかく長持ちさせたい」「前歯だから見た目にこだわりたい」など、患者様が重視されるポイントや、治療する歯の位置・噛み合わせによって、最適な選択肢は変わってきます。
当院では、デジタル型取り(IOS)を活用し、どちらの被せ物でも負担が少なく精度の高い治療を提供しております。
「自分の歯にはどちらが合うんだろう?」とお悩みの方は、ぜひお気軽にスタッフまたは歯科医師までご相談ください。
それぞれのメリット・デメリットをしっかりご説明した上で、ご納得いただける最適な治療プランをご提案いたします!