

2025年3月6日
皆さんは歯周病を「ただ歯ぐきが腫れるだけの病気」と考えていませんか?
実は、それだけではありません。
歯周病とは、歯周病菌が歯と歯ぐきの隙間に侵入することで歯ぐきの腫れや出血を引き起こし、最終的には歯を支える骨を溶かしてしまう恐ろしい病気です。
歯を支える骨が溶けてしまうと、当然ながらその骨に支えられていた歯は抜けてしまいます。
「歯を失う一番の原因は?」と聞かれて「むし歯」を考える方は多いと思いますが、実は「歯周病」が一番の原因で、さらに「歯周病」は年々増加傾向にあります。
歯周病で歯を失う主な理由は「自覚症状が少ないこと」です。
唯一とも言える自覚症状は「歯ぐきの出血」です。
もし、歯ぐきの出血がいつまでも続いている場合は、歯を支えている骨が溶け始めている可能性が高いため、早急に歯科医院に相談してください。
ところが、そんな唯一の自覚症状とも言える「出血」にすら気づきにくくさせるのが「タバコ」です。
タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの血流を悪化させて出血しにくくするため、歯周病に気づきにくくなってしまうのです。
それだけではなく、血流が悪いということは細菌と戦う力(免疫力)が低下することを意味するため、歯周病菌が増殖しやすくなります。
喫煙者には「気づいたときには、すでに骨がほとんど溶けてしまっている」といったリスクがあることをしっかりと認識しておいてください。
このように、タバコは歯周病を悪化させますが、歯周病の影響はお口の中だけにとどまりません。
歯ぐきから侵入した細菌が血管内に入り込み、全身に広がることで、次に挙げるような様々な病気を引き起こしたり悪化させたりする原因になっていることが知られています。
タバコは肺がんや歯周病だけでなく、全身疾患をも悪化させる引き金となり得るのです。
「自分はもう歯周病と診断されたから禁煙しなくても良いか…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません。
禁煙はある程度進行した歯周病にも効果的なので、ぜひチャレンジしてみてください。
禁煙をすると歯ぐきの状態が改善し、歯周病のリスクが減少します。
さらに、歯周病を予防することが全身疾患の予防につながり、ひいては健康な人生をおくることにもつながっていきます。
また、喫煙者の方は自覚症状が少ないため、必ず定期的に歯科検診を受けることが重要です。
検診では歯周病のチェックだけでなく、歯周病菌の住み家となっている歯石の除去も行うことができます。
検診には疾患の早期発見・予防・見た目の改善など、多くのメリットがありますので、ぜひ定期的に歯科医院へお越しください。