

2025年3月20日
「カルシウム」が骨を丈夫にするのは有名ですが、実は、カルシウムは歯にとっても大切な栄養素なのです。
皆さんは食事のたびにむし歯の原因菌が歯の表面を少しずつ溶かしていることをご存じですか?このとき、歯に含まれるカルシウムも一緒に溶け出してしまいます。
しかし、だ液の働きによって、この溶けた歯は修復されます。これを「再石灰化」といいます。
もし、カルシウムが不足するとこの再石灰化が十分に行われず、歯が弱り、むし歯になりやすくなるので注意が必要です。
そんなカルシウムは、以下のような魚介類、海藻、乳製品から摂取できます。
特に、妊娠中のお母さんには積極的にカルシウムを摂取することが望まれます。
それは、おなかの中の赤ちゃんは生まれる前から乳歯のもととなる「歯胚(しはい)」を作り始めているからです。
また、中学生くらいのお子さんも、永久歯が生え始めるこの時期、カルシウムは欠かせない栄養素です。
カルシウム自体は体内での吸収率が低い栄養素。大量に摂っても、十分に取り込むことは難しいのが現実です。
そこで、「ビタミンD」の効果が大いに発揮されます。
ビタミンDは、摂取したカルシウムの吸収を促進し、骨にしっかりと運んでくれる働きがあります。
ビタミンDを含むおすすめの食材は以下のような魚類やきのこ類です。
歯の表面を覆うエナメル質を丈夫に保つためには、「ビタミンA」が重要です。
ビタミンAは、以下のような食材に多く含まれ、エナメル質をしっかりと補強してくれます。
エナメル質の内側にある象牙質は、歯の大部分を構成する大切な組織です。
そして、象牙質をしっかりサポートする栄養素が「ビタミンC」です。
ビタミンCは以下のような食材に含まれていますので、積極的に食事に取り入れましょう。
丈夫な歯を作るだけでなく、日々の食事の中で歯のお掃除をサポートしてくれる食材もあります。
たとえば、繊維質の豊富な野菜や果物は、食べる際に何度も噛むため、歯の表面や口腔内の粘膜に付着した汚れをこすり落としてくれます。
繊維質を多く含むおすすめの食材は以下のとおりです。
さらに、よく噛むことでだ液がたくさん分泌され、口腔内の汚れや細菌を洗い流す効果が期待できます。
食事から得られる栄養素がいくら良くても、それだけで歯を完全に守れるわけではありません。
むし歯や歯周病の予防には、ご自宅での正しいケアと、歯科医院での定期的な検診が効果的です。
また、歯科医院の治療や検診を受けているからといって、セルフケアを怠ってしまうと、さまざまな疾患を引き起こしてしまうこともありますのでご注意を。
良い食事と適切なケアを心がけることで、健やかな歯を維持しましょう。